はじめに
これまでに昭和基地周辺の湖沼や土壌、コケ群落などから約300種の藻類が報告されている(大谷,1994)。量的には、藍藻(blue-green algae、cyanobacteria)が多く、ついで量が多いのは珪藻(diatoms)と緑藻(green algae)である。土壌を培養すると黄緑藻(yellow green algae)がたびたび出現するが、現地の土壌表面で肉眼的なコロニーを作ることはない。黄金藻は数種が報告されているにすぎない(Oguni et al., 1987)。また、淡水性の褐藻、紅藻は南極昭和基地周辺からは知られていない。昭和基地周辺の淡水藻類に関する総説としては福島(1973)、秋山(1982)、大谷(1991,1994)等があり、参照されたい。以下、生息場所ごとに出現する藻類の特徴をこれらの総説と著者の調査結果から述べる。
大谷 修司(島根大学教育学部)
神田 啓史(国立極地研究所)
本データベースは独立行政法人日本学術振興会平成19年度科学研究費補助金 (研究成果公開促進費)の交付を受け公開しております。
All Rights Reserved, Copyright (c) 2008, National Institute of Polar Research
|